「動画を作れ!看板を出せ!」上の思いつき指示に困っていませんか?無茶振りを成果に変える「翻訳」の技術

社内でよくある「光景」

会社で働いていると、ある日突然、上司や社長からこんな声が飛んでくることはありませんか?

「これからは動画の時代だ! うちもYouTubeをやるぞ!」 「あそこの交差点、看板が空いてたぞ。とりあえず出しておけ!」 「来週までにバズる企画を考えろ!」

言われた側(広報担当や現場スタッフ)としては、「また始まった…」と頭を抱えたくなる瞬間です。 明らかにターゲットが違ったり、目的が曖昧だったりしても、トップの思いつきには「それは違います」とは言い返しにくいのが現実。結局、言われた通りに動いて、効果が出ずに怒られる…。そんな負のループに陥っている現場は少なくありません。

今回は、そんな「広告の無茶振り」がなぜ起きるのか、そしてどう対処すれば良いのかを、広告コーディネーターの視点から紐解きます。

■なぜトップの指示は「的外れ」になりがちか?

決して社長や上司が意地悪で言っているわけではありません。多くの場合、熱意があるからこそ陥る「手段の目的化」が原因です。

  • 手段が先行している 本来は「売上を上げたい(目的)」ために「認知が必要(課題)」であり、そのための「動画(手段)」であるはずです。しかし、「動画を作ること」自体が目的になってしまい、誰に何を見せたいかが抜け落ちてしまいます。
  • 「自分=顧客」という錯覚 「自分が看板を見て気になったから、顧客も見るはずだ」という主観的なバイアスです。経営者の感覚と、実際のターゲット層(例えば20代女性など)の感覚にはズレがあることが多いのですが、それに気づきにくいのです。

■そのまま実行することの「リスク」

「とりあえず言われた通りにやっておこう」と思考停止で進めるのは、会社にとっても担当者にとっても危険です。

  1. 予算の無駄遣い ターゲットが見ない媒体に広告を出しても、まさに「焼け石に水」。
  2. 現場の疲弊 効果が出ないとわかっている作業をさせられることほど、モチベーションを下げるものはありません。
  3. 「広告は効果がない」という誤解 的外れな施策で失敗した結果、「やっぱり広告なんてやっても無駄だ」と経営者が判断してしまうと、本当に必要な施策まで打てなくなります。

■必要なのは「反論」ではなく「翻訳」

では、どうすれば良いのでしょうか。真っ向から否定しては角が立ちます。 ここで必要なのが、トップの思いつきをプロの戦略に変換する「翻訳」の作業です。

「動画をやりたい」と言われたら、「動画を作る」ことだけを受けるのではなく、その裏にある「何を解決したいのか?」を汲み取ります。 そして、「社長の『認知を広げたい』という目的を達成するためには、動画も良いですが、今の予算ならこちらのSNS広告の方が、よりターゲットに届きますよ」と、目的は共有しつつ、手段を修正するのです。

ただ、これを社内の人間が言うと「やらない言い訳」に聞こえてしまうのが難しいところです。

■社外の「クッション」を使いませんか?

社内で言い出せない時は、私たちのような「外部の人間」を上手く使ってください。

第三者が入ることで、トップダウンの指示に対して、客観的なデータや経験則に基づいた「整理整頓」が可能になります。

「社長、コトハ(広告のプロ)に相談してみたんですが、今回のターゲット層なら動画よりもイベントの方が費用対効果が高いというデータがあるそうです」

そんな風に、「外部の人間が言っている」という形(ワンクッション)にすることで、角を立てずに軌道修正ができるケースが多々あります。

私「広告屋コトハ」は、単に広告枠を売るだけではありません。 社内の「思いつき」を、本当に効果のある「戦略」へと翻訳し、担当者様が動きやすい環境を作る。そんな「防波堤」兼「調整役」としても、ぜひ頼っていただければと思います。

「上からの指示が理不尽で…」という愚痴レベルのご相談からでも構いません。まずは一度、お話を聞かせてもらえませんか?

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