広告屋のブログなのに、ギターの話を書いてみる
広告屋コトハです。
私は広告代理店業を生業としており、それに関連したお話や情報を、このブログで発信しています。……が。うちのサイトに、みなさんが「どうやってたどり着いたのか?」その検索クエリを見てみると、圧倒的に目立つのが、「ギブソン」そして、「喜多ちゃん」です。どうやら4月に書いたギター関連の記事の影響でしょう。それを受けて、
「じゃあ、もっとギターの記事を書いてみようか……」
と、書くかどうか少し迷ったのですが。……書きましょう。
「フェンダー」について(笑)ギブソンとくれば、フェンダーでしょう!明らかにインプレ狙いの記事ですwww
実は、私はアンチフェンダーでした
私は、実は昔からのアンチフェンダーでした。アンチというか…。高校生の頃、バンドをやっていたのですが、当時の私はジミー・ペイジ、ゲイリー・ムーア、マイケル・シェンカーが大好きな、ザ・ギブソン派の少年。同じバンドにいたYくんは、リッチー・ブラックモアの信者。完全なフェンダー派でした。ギブソン派とフェンダー派。キャラがきれいに分かれていて、それはそれでいい立ち位置を確立できていました。そんな思春期を過ごしたものですから、
「ギターはギブソン+ハムバッカーが至高」と、まったく疑うことなく信じていました。
転機は30歳くらい
そんな私に転機が訪れたのは、30歳くらいの頃だったでしょうか。ギターを弾くこともすっかり忘れ、仕事や子育てに没頭していた日々。そんなある日、ヤフオクで一本のギターを手に入れます。それが、70年代初頭、Gneco時代のグレコ・ラージヘッドのストラトモデル。競り合うこともなく、9,000円でゲットしました。今なら5万円くらいするのでしょうか……。これが、私のギター観を大きく変えることになります。「え? シングルコイルって、こんなに乾いた、カラッとした渋い音が出るの?」と。同時に、古い楽器を購入したのもこれが初めてでした。そして、これが面白かった。新品のギターとは違う、古い楽器ならではの雰囲気。そこから、私の「2度目のギター人生」が始まります。
※拙い、古い演奏動画がありましたので一応貼っておきます。
ストラトの魅力に取りつかれる
そこからハマったのが、
「コンポーネントでストラトを作る」という楽しみ。
そして、
「古い楽器を所有し、今の楽器にはない佇まいを愛でる」という楽しみ。
ストラトの魅力、シングルコイルの音に、すっかり取りつかれてしまいました。
現在所有しているのは、
- Grecoネックをベースにコンポーネントした、軽さ重視の水色ストラト(約3.2kg)
- 1983年製 Squier(JVシリアル)
- 1978年製 Musicmaster(ストラトではありませんが、近しいということで)
の3本。

83年製Squierは、ボリュームポットにハイパスコンデンサー(680pF)を仕込んだことと、ジャックをSwitchcraftに変更。スプリングをRaw Vintageに交換した以外はオリジナル。日本製のピックアップが枯れていてとてもお気に入りです。ピックアップはゴトーピックアップ製なのでしょうか?

78年製Musicmasterは、フルオリジナルの状態です。
コンポーネント・ストラトの仕様
せっかくなので、軽さ重視で組んだ水色ストラトの構成部品も、ざっと紹介しておきます。オタクってスペックを紹介したくなるんですよね!
- ネック:70年代Gneco期のグレコ製ラージヘッドネック ※フレットはオリジナル
- ボディ:バスウッド(詳細不明・弁当箱ザグリ)
- ペグ:Gotoh
- ナット:牛骨削り出し
- トレモロブリッジ&ブロック:ネックと同じギターから取り外したもの
- スプリングハンガー:ネックと同じギターから取り外したもの
- スプリング:Raw Vintage 5本掛け
- ピックガード:Fender Japan製(詳細不明・いただきもの)
- ピックアップ:Alexander Pribora VooDoo
- ピックアップセレクター:Fender USA
- ボリュームポット:CTS 300kΩ Aカーブ
- ハイパスコンデンサー:300pF
- トーンポット:CTS 250kΩ Aカーブ
- トーンコンデンサー:Orange Drop 0.022µF
※1ボリューム1トーン仕様で1つのトーンはダミーです。 - ジャック:Switchcraft

1/1のプラモデル
ギターを部品から選んで組み立てるのは、私にとっては「1/1スケールのプラモデル」みたいなもの。パーツを選んで、組み立てて、調整して、弾いてみる。気がついたら何時間も経っている。これが楽しいんです!楽器としてのギターが好きなのはもちろんですが、こういう「機械いじり」的な楽しさも含めて、ギターは本当に良い趣味だと思っています。
とはいえ、私もそれなりにいい歳になってきました。これ以上どんどん機材を増やしていくのではなく、今あるものを整理しながら、「あるもので楽しむ」。最近はそんな、「足るを知る」の精神で過ごしていきたいと思っています。
……と言いながら、また何か買っていたら笑ってください(笑)。
フェンダーの懐の深さ
ここまで書いていて、改めて思うことがあります。最初に言いましたが、私は昔、フェンダーが嫌いでした。嫌いというか興味が他にあったといいますか…。それが今では、フェンダー、似たようなものも含め3本も所有し、そのうち1本は自分でパーツを集めて組んでいる。人生、何があるかわかりません(笑)。
そして、ストラトにハマってから感じるようになったのが、フェンダーという楽器の「懐の深さ」です。フェンダーのギターって、ある意味では「工業製品」として非常によくできていると思うんです。ネックとボディはボルトで接合され、電装系はピックガードにまとめられ、パーツも比較的交換しやすい。1950年にブロードキャスター、1954年にストラトキャスターがリリースされてから今まで大きな基本構造が変わりなく、完成された楽器でありながら、ユーザーが手を入れる余地がものすごく大きい。2026年の現代まで実に72年間基本設計が変わってないってそういうもの他にありますか…。
・ギブソンレスポール 1952年
・リーバイス501 1890年
・コンバースオールスター 1917年
・レイバン ウェイファーラー 1952年
・ZIPPO 1933年
・ホンダ スーパーカブ 1958年
・コカ・コーラ 1886年
歴史ある定番商品にリスペクト…。
一方で、私の水色ストラトタイプなんて、70年代のGrecoのネックに、詳細不明のバスウッドボディ、Fender Japanのピックガード、Fender USAのセレクター、Gotohのペグ、CTSのポット、Priboraのピックアップ、Switchcraftのジャック……。メーカーも年代もバラバラです(笑)。それでも、ちゃんと「ストラト」になる。これって、めっちゃすごいことですよね。もちろん、音やデザインが魅力なのは言うまでもありません。でも、それだけではなく「ユーザーが自分でいじれる楽器」として成立していること。そこにフェンダーのギターの面白さがあるんじゃないかと思っています。大量生産を前提とした工業製品としての設計思想が、結果として、ユーザーが自分でパーツを選び、交換し、組み合わせるという文化につながっている。それがフェンダーが作り上げた音楽業界での功績のひとつだと私は確信しています。
最後に、広告屋らしいPRと、おまけ。
ここまで完全に趣味の話でしたが、最後くらいは広告屋らしく。これらの機材を使って、音楽制作も承っています。CM音楽や音声制作なども、お気軽にご相談ください。ちなみに、こちらのCMは私が制作を担当させていただきました。
そして、最後に私にフェンダー、そしてストラトの良さを教えてくれた友達が有名Youtubeのチャンネルで紹介されていたので紹介しておきます。残念ながら今はもう閉業したお店ですが、よき思い出として…。良かったらご視聴ください!
こうやって、好きなものについて「なんでこうなっているんだろう?」と掘り下げていくのは、仕事でも同じです。表面的な情報だけで判断せず、その背景や仕組みまで考えてみる。ギターや遊びに対して、ここまで考えてしまう性格が、そのまま仕事にも活きているのかもしれません(笑)。企業が抱えている悩みや問題にも、必ずそこに至った「歴史」があります。今起きていることだけを見るのではなく、なぜそうなったのか。その背景まで正しく知ることが、問題を解決するための第一歩だと思っています!それらしいことを言って終わります(笑)
広告屋コトハでした。

